高齢者を対象にした、屋根修理の詐欺事件に注意

訪問営業員に声をかけられたお客様が屋根の応急処置をされた事案です。

高齢者を対象にした、屋根修理の詐欺事件の被害が全国で発生中。

不審に思うことがありましたら、ぜひご相談ください。

悪質な屋根・瓦工事トラブル

訪問営業員に声をかけられた事例その1

2021年10月末に練馬区内のお客様から次の相談がありました。

  • 「近所で工事している」という触れ込みで、飛び込みで業者(若い職人風)が来て「屋根が浮いてるから、後で親方が屋根に登って見てもいいですか?」と、言われた。
  • お客様もついその業者に依頼してしまったそうです。
  • お客様が受け取った、その業者の名刺を見ると、横浜市と世田谷に営業所があるようです。
後日、不安になったお客様から当社に連絡がありまして、念のため屋根の状況を見てほしいということになりました。
私とうちの職人とで屋根に登って確認してみると、棟が不自然に浮いていたのを見つけました。屋根を葺きかえて6~7年でここまで、持ち上がることは考えにくいです。 軽微な修理でしたし、昔からお付き合いのあるお客様だったので、今回は無償で修理しました。

棟が不自然に浮いてた箇所
棟が不自然に浮いてた箇所

  • 棟が不自然に浮いてた箇所です。
  • もう少し近くで見てみましょう。

棟の接合部の拡大写真
棟の接合部の拡大写真

  • 棟の接合部の拡大写真です。
    少しわかりにくいですが、浮いてるのが確認できます。

棟の接合部の拡大写真
棟の接合部の拡大写真

  • 棟の接合部の一部分だけ、不自然に持ち上がってます。
  • 屋根を葺きかえて6~7年でここまで、持ち上がることは考えにくいです。
  • 前兆現象として、釘が抜けたり、釘が浮いたりすることはありますが、棟の接合部だけ浮きあがることはなかなか、ないと思われます。


訪問営業員に声をかけられた事例その2

練馬区内のお客様から弊社ホームページを見て屋根の調査の依頼を頂きました。
お客様のお話によると、次のようなことがあったそうです。
  • 先日、若い誠実そうな青年が訪れて、「近所のお宅で屋根の工事をしているのですが、お客様のお宅の屋根が剥がれているようですよ」と指摘された。
  • その青年は、「私では(若い青年らしき人)修理できないので、親方に頼んで見てもらいますよ」と言った。
  • 後日、親方と名乗る方が来て屋根に登り、「屋根が飛びそうなんで応急処置しときます」と言って、養生テープを屋根の棟包みに貼って、応急処置の費用を請求した。
それで、不安になったお客様が弊社に相談し、「屋根が剥がれてるらしいので見て欲しい」と依頼を受けた次第です。
実際に屋根に登って確認させて頂いたところ、スレートが割れてる箇所は何箇所かありましたが、屋根が剥がれてる箇所はありませんでした。
地上から屋根の棟包みまでは直線距離で8mから10m前後あります。
屋根の棟包みがかなり剥がれてないと、目視では確認できないものです。

棟包みの剥がれている箇所とは?
棟包みの剥がれている箇所とは?

  • 業者が指摘した、「棟包みの剥がれている箇所」はどこにもありませんでした。
  • 貼ってあった養生テープも、目的のわからない、まったく意味が無いものでした。

「換気棟の浮き」とは?
「換気棟の浮き」とは?

  • 訪問業者が言ってたという、「換気棟の浮き」もまったく確認できませんでした。
屋根のチェック
換気棟のチェック
目視確認

お客様ご自身が屋根に上がることはまずありませんので、業者の指摘する「屋根の破損や異常な状態」が本当かどうかはわかりにくいと思います。
私が思うに、信頼できる業者であれば、補修作業前に問題箇所の写真を撮影し、お客様にきちんと説明した上で作業費用を先に概算でお伝えするのが一般的です。
逆に言えば、この一連のステップを適当に済ませてしまう業者は信用できません。
中には予想外の高額作業費用を請求されたケースもあったと聞いておりますので、みなさん決して他人事と思わず、十分な注意が必要だと思います。

当社のお客様には、ドローンでの屋根調査サービスを実施しています。
ドローンに設置した高解像度カメラで屋根を上空から撮影し、タブレットの画面に表示することで、屋根に上らずに、お客様と一緒に屋根の状況を目視確認することができます。
訪問業者の言葉を「本当かな?」「なんとなく怪しいな」と感じた時は、ぜひ私どもにお電話(0120-345-022)でご相談ください。

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